天然芝と比べてどう違う?外構づくりで使う人工芝の特徴
- 作成者: ono
- カテゴリー: コラム, 外構/エクステリア工事
外構づくりを考えるなかで、「庭は芝生にしたいけれど、手入れが大変そう」「人工芝って実際どうなんだろう」と迷う方は少なくありません。見た目の印象だけで決めてしまうと、暮らしはじめてから違和感を覚えることもあります。人工芝と天然芝には、それぞれ良さと注意点があり、向いている人・向いていない人も異なります。この記事では、外構で人工芝を選ぶ理由をわかりやすくご紹介します。

目次
Toggle外構づくりで人工芝を選ぶ人が増えている理由

外構に人工芝を取り入れる人が増えている背景には、暮らし方の変化があります。近年、共働き世帯が多くなり、手入れを楽しむ場所として庭を使うよりも、見た目を整えつつ、できるだけ手間をかけずに使いたいと考える家庭が増えてきました。そうしたニーズに合いやすい点が、人工芝が選ばれている理由のひとつです。
人工芝の大きな特徴として、手入れする負担の少なさが挙げられます。天然芝を使った外構の場合、定期的な芝刈りや水やり、雑草対策が欠かせません。芝生の成長が早い季節には、思った以上に管理の手間がかかることもあります。一方、人工芝は基本的に刈り込みが不要で、水やりの必要もありません。普段は落ち葉やゴミを取り除く程度の手入れで済むため、日常的な負担をおさえやすくなります。
また、見た目が一年中安定している点も、外構に人工芝が選ばれる理由のひとつです。天然芝は、季節や天候によって芝生の色味や状態が変わりやすく、冬場は茶色く枯れたような見た目になったり、雨が続くとぬかるみが気になったりすることもあります。人工芝であれば、見た目が季節に左右されにくく、外構全体の印象を一定に保ちやすくなります。そのため、建物の外観やエクステリアデザインを重視したい人にとっても、安心感のある選択肢です。
人工芝の魅力には、子育て中の家庭と相性がよいという点もあります。仕事や家事、育児に追われる日々のなかで、庭の手入れまで手が回らないと感じる家庭は多いでしょう。人工芝であれば、子どもが外遊びをしたあとでも泥汚れが出にくく、服や靴の洗濯、室内の掃除にかかる手間を抑えられます。日々の負担を減らしながら庭を使える点が、子育て世帯から選ばれている理由です。
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外構づくりにおける人工芝と天然芝の違い

人工芝と天然芝のどちらが正解かは、一概には決められません。見た目の好みや手入れにかけられる時間、将来の使い方によって、向いている選択は変わります。外構で比較されやすいポイントごとに違いを整理し、家族の希望に合う芝生を選択しましょう。
見た目・質感の違い
人工芝と天然芝の大きな違いのひとつが、見た目や質感です。人工芝は、均一な色合いと整った見た目を保ちやすい点が特徴です。葉の形や色味に工夫が施され、遠目では天然芝と見分けがつきにくい製品も増えています。ただし、近くで見ると質感に人工的な印象を受ける場合もあり、選ぶ製品や施工方法によって外構全体の仕上がりに差が出やすい点には注意が必要です。とくに、日当たりやコンクリート・フェンスなど周囲の素材との組み合わせによって、人工芝の質感が強調されることもあります。
天然芝は、葉の不揃いや色ムラも含めて自然な風合いがあり、外構で季節の移ろいを感じられる点が魅力です。一方で、生育状況によっては部分的に薄くなったり、枯れたように見えたりする場合もあります。
手入れ・管理の違い
手入れや管理の仕方も、人工芝と天然芝で大きく異なります。人工芝の場合、芝そのものの状態は変化しにくいため、環境を整える手入れが中心になるのがポイントです。たとえば、落ち葉が溜まらないようにしたり、砂や土が入り込まないようにするなど、見た目を保つためのケアを行います。植物として育てるのではなく、外構材の一部としてメンテナンスをするのが特徴といえます。
天然芝は生きた植物のため、状態を見ながら管理方法を変える臨機応変さが必要です。生育状況によっては、芝の密度にムラが出たり雑草が混ざったりすることもあり、その都度対応が求められます。天候や日当たりの影響を受けやすい点も、天然芝の特徴といえるでしょう。
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費用の考え方の違い
費用面での、人工芝と天然芝の考え方の違いも見逃せません。人工芝は、施工時にまとまった費用がかかりやすい傾向にあります。人工芝そのものの価格に加え、下地づくりや施工精度によって費用が左右されるため、初期費用だけを見ると高く感じるかもしれません。ただし、施工後は芝の生育に関わる維持費がほとんどかからず、長期的に見ると出費が安定しやすくなります。
天然芝は、材料費自体を比較的おさえやすく、初期費用は低く感じられることが多い傾向です。しかし、きれいな状態を保つためには、肥料や除草剤、芝刈り機などの道具が必要になるケースもあり、管理にかかる費用が少しずつ積み重なっていきます。
人工芝が向いている外構と向いていない外構

人工芝が外構に合うかどうかは、素材の性能だけで判断できるものではありません。外構をどのように使いたいのか、外構の手入れにどこまで時間をかけられるのかといった、考え方や暮らし方によって向き不向きが分かれます。
人工芝が向いているのは、庭の使い方がある程度決まっている外構です。人工芝は広い面積で使われることが多いため、遊ぶ場所やくつろぐ場所、見せるためのスペースなど、外構の役割がはっきりしているほうが、目的に合わせて取り入れやすくなります。
日常的に庭に出る機会は少ないものの、道路や隣地から見たときの外構の印象を整えておきたい場合にも、取り入れやすいでしょう。芝生の色味や表情が大きく変わりにくいため、建物やフェンス、アプローチといった、ほかの外構要素や建物ともなじみやすく、外構全体を一体的にまとめやすくなります。あらかじめ完成後の姿をイメージし、外構全体の配置や動線を整理できる点も特徴です。
一方で、庭づくりそのものを大切にしたい外構には、人工芝が合わない場合もあります。土に触れたり植物の成長を感じたりする時間を重視したい場合、人工的な素材では物足りなさを感じるかもしれません。季節ごとの変化を感じながら庭を育てたい場合、家庭菜園や植栽と一体で外構を考えている場合などは、天然芝やほかの素材を選んだほうが納得しやすいでしょう。外構で何を優先したいのかを整理したうえで素材を選ぶことが、後悔の少ない外構づくりにつながります。
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外構に人工芝を使うときのコツ

人工芝を取り入れる際は、施工や配置まで含めて外構計画を立てることが大切です。事前に押さえておきたい点を整理しておくと、見た目だけでなく使い勝手にも配慮した外構に仕上がります。
まず、人工芝を使うときに重要になるのが下地処理です。人工芝の品質が良くても、正しく下地処理がされていないと、外構全体の仕上がりに影響します。たとえば、地面が平らになっていないと、人工芝が浮いたり波打ったりし、見た目や歩きやすさにも差が出てしまいます。また、排水を考慮せずに施工すると、水たまりやぬかるみの原因になります。外構工事で、人工芝の下にどのような下地をつくるかは、耐久性や見た目だけでなく使い心地も左右します。
下地や人工芝そのものだけでなく、外構全体との関係性も意識したいところです。外構は人工芝だけで完結するものではなく、コンクリートや砂利、植栽などと組み合わせてつくられるのが一般的です。人工芝の配置や範囲を誤ると、外構全体がちぐはぐな印象になることもあります。動線や使い方を踏まえて配置を考えることで、見た目と使いやすさの両面でバランスの取れた外構になります。
人工芝は、種類によって使い心地や耐久性に差があるため、選び方にも注意が必要です。芝丈や色味、クッション性などの仕様はタイプごとに異なり、見た目や踏み心地にも影響します。外構は、日常的に人が行き来することが多いため、歩く頻度や使い方をあらかじめ想定して選ぶことが大切です。たとえば、お子さんが遊ぶ外構であれば、クッション性を重視した人工芝が適しています。外構の印象を整えたい場合は、色味や芝の密度に注目するとよいでしょう。価格の安さだけで選んでしまうと、経年劣化が早く、結果的に外構全体の印象を損なってしまうこともあります。
夏場の表面温度の上昇や長期間使用した際の色あせなど、人工芝特有のデメリットも、選ぶ種類や施工方法によって変わります。外構工事に使える予算だけでなく、使い心地や将来的なランニングコストも踏まえて検討することが、後悔しにくい外構づくりにつながります。
人工芝を使った外構工事の事例
人工芝を外構に取り入れる際は、外構全体を見据えた計画が大切です。とはいえ、配置やデザインを具体的にイメージするのは簡単ではありません。人工芝を活用した施工事例を参考にしながら、どのように外構を使いたいのか考えることで、理想の形が見えてきます。
小さなお子さんが楽しく遊べる外構

人工芝を取り入れ、小さなお子さんがのびのびと遊べるスペースを確保した事例です。転んでも安心感があり、日常的に使いやすい庭空間になっています。

アプローチにはスタンプコンクリートのヴィンテージウッド、駐車場には土間コンクリートを採用し、素材の違いでメリハリをつけました。人工芝の明るい色味が加わることで、外構全体がやわらかく、あたたかみのある印象にまとまっています。
土間コンクリートと組み合わせてデザイン性UP

土間コンクリートをグレー系の塗り床材で仕上げ、人工芝と組み合わせた事例です。直線的なコンクリートと人工芝のコントラストが、すっきりとしたスタイリッシュな印象をつくっています。
建物の外観カラーとも調和しており、外構全体に統一感が生まれています。人工芝を取り入れつつ、落ち着いたデザインにしたい場合の参考になる外構です。
まとめ
人工芝は、手入れのしやすさと見た目の安定感を両立できる外構素材です。ただし、下地処理や素材選び、フェンス・駐車場・アプローチとの組み合わせ方によって、使い勝手や印象が変わります。人工芝を使った実際の施工事例を参考にしながら、家族の暮らし方や外構の使い方に合った計画を立てることが、後悔を防ぐポイントです。人工芝を取り入れた外構工事をご検討の方は、吉村建設までお気軽にお問い合わせください。



