おしゃれで機能的なブロック塀における外構リフォームのポイント
塀は家の外観を引き立て、建物全体の印象を左右する重要な要素です。なかでもブロック塀は、耐久性とデザイン性を兼ね備え、多くの住宅の外構リフォームで採用されてきました。近年はブロック塀のカラーバリエーションや質感が豊富になり、デザイン性に優れた外構リフォームの実現が容易になっています。
しかし、ブロック塀の倒壊リスクや外構リフォームの方法を把握していないと、思わぬ事故につながる恐れがあります。美しく安全な外構を維持するためにも、ブロック塀の特性を理解しておきましょう。
この記事では、ブロック塀の特徴や劣化を放置する危険性、外構リフォームを進めるときのポイントを紹介します。
コンクリートブロックを積み上げるブロック塀の特徴
ブロック塀とは、コンクリートブロックを積み上げて作られた塀のことです。敷地の境界を示したり、外からの視線を遮断したりするために設置されます。
使用されるブロックは、中が空洞になっているコンクリートブロックが一般的です。コンクリートブロックを塀として活用する際は、中に鉄筋を入れて積み上げていきます。住宅と道路、歩道との間に設置されるほか、公園や学校、商業施設など、敷地の境界にも設置されるケースが多いです。
ブロック塀の高さは場所や用途によって異なりますが、規定では1.2mとされています。しかし、高さが増すほど地震などの倒壊のリスクが高まるため、基礎部分の補強や一定間隔での控え壁(壁面に対して直角に設置する壁)の設置をする必要があります。
ブロック塀は、外構リフォームでもよく使われている素材です。ホームセンターなどで比較的安価に施工でき、メンテナンスの頻度も少ないため、外構リフォームにかかる費用を抑えられます。さらに、ブロック塀の耐久性は30年とされており、定期的な点検や補修が行われていれば長期間使用可能です。
また、フェンスのように隙間がないため、防犯目的やプライバシーの保護を目的とした外構リフォームでも設置されます。特に都市部の住宅では敷地が限られているため、隣家との間に設置することで家族のプライバシーを確保できるでしょう。
ブロック塀はシンプルなものから装飾性が高いものまで、デザインのバリエーションが豊富です。スタンダードな無地のブロック塀を積み上げれば、落ち着いた印象になるでしょう。 一方、幾何学模様や装飾が施されたブロック塀を取り入れれば、モダンで重厚感のある外構が完成します。外構リフォームでは、アルミフェンスと組み合わせたり、タイルやレンガを貼ったりするケースもあります。
このように、ブロック塀は単に敷地の境界を示すだけでなく、外構リフォームにおいて住宅の見栄えやデザイン性、機能性を高める重要な要素です。
ブロック塀にするメリット・デメリット
古くから建物の周りを囲う外構として活用されていたブロック塀ですが、現代でも利用される背景としてあげられるのは、私たちの暮らしやすさを向上する役割があるからです。しかし、素材特有のデメリットも抑えて施工しなければ、外構空間が使いにくく感じてしまいます。
建物全体の景観だけではなく、日々の暮らしを快適にするためにも、ブロック塀のメリット・デメリットを覚えておきましょう。
ブロック塀のメリット
ブロック塀で使用されるコンクリートは、耐久性が高く、ひび割れが起きにくい素材であるため、耐荷重が大きい車などが通過する道路や駐車場、橋などで使用されますが、一般住宅の外構工事やリフォームに適している素材です。
コンクリートと似た素材でアスファルトがありますが、コンクリートよりも耐久性が低いため寿命が短く、車の通行によりひび割れや凹みが生じやすいといった観点から外構リフォームにはコンクリートの方が適しています。
さらに、コンクリートの耐用年数は15〜20年といわれており、アスファルトや他の素材と比べるとランニングコストを抑えることができるため経済的です。ブロックの積載には、基礎の構築や鉄筋を組み付けながら積み上げていくため簡単に崩れません。暮らす人たちだけではなく近隣住民が通る場所に設置されるため、安全性の高いブロック塀が選ばれています。
ブロック塀のデメリット
耐久性に優れているコンクリートですが、いくつかデメリットもあるので、施工担当者と相談しながら外構リフォームを進めていく必要があります。コンクリートは熱を吸収する蓄熱効果があるほかにも、素材に使用される色は黒やグレーが多いため太陽に照らされると敷地内が明るくなる性質があります。
これを照り返しといい、まぶしく感じてしまいやすいです。そのため、ブロック塀を高く積載しないことや、他の素材と組み合わせてコンクリートの範囲を狭くするといった作業が必要です。
外構リフォームでコンクリートを使用したブロック塀を施行する際には、専門的な知識や技術、重機が必要です。たとえば、耐久性の高いコンクリートを作るには素材の配合を計算しながら割合を決めなければいけません。
さらに、コンクリートを流し込む前には土地を掘削し地面を整える作業や必要なブロック塀の数の計算、ひとつひとつのブロックを丁寧に積載していく作業であります。
ブロック塀は専門的な知識や技術を要するのはもちろん、日々の暮らしにも関わる空間に設置するため、理想の景観や性能の仕上がりを保つためにも安心して依頼ができる技術の高い業者を選ぶことが大切です。
劣化したブロック塀をそのままにしておく危険性
劣化したブロック塀は、放置せず適切な点検や補強を行う必要があります。地震や台風などの自然災害が発生した際、強度が低下したブロック塀は崩れやすく、通行人や近隣の建物に被害を及ぼすリスクが高いためです。崩れたブロック塀の想定重量は100kgにもなる場合があり、万が一人に直撃すれば重大な事故につながる可能性があります。
実際に平成30年6月18日の大阪府北部地震では、小学校のブロック塀が倒壊し、小学4年生の女子生徒が下敷きになり命を落とすという痛ましい事故が起こりました。崩れたブロック塀は適切に整備されておらず、建築基準法の規定を満たしていなかったことが指摘されています。
この事故をきっかけに、全国各地の学校や公共施設、住宅のブロック塀の点検が進められましたが、依然として古い基準で建てられた塀が残っていることが明らかになったのです。また、万が一倒壊して第三者に被害を与えた場合、所有者が責任を問われることもあります。
特に1981年以前の旧耐震基準で建てられたブロック塀は、3mに及ぶものあり耐震性が低いため、外構リフォームでの改修や撤去を検討する必要があるのです。ひび割れやぐらつきが見られるブロック塀は放置せず、外構リフォーム業者や自治体に相談して安全な状態を維持するための対策を講じましょう。
ブロック塀を使った外構リフォームをDIYで行わない方が良い理由
ブロック塀を使った外構リフォームのDIYはおすすめできません。
近年、モノづくりを楽しむ傾向が高まっており、ホームセンターなどでDIY用の材料が多く販売されるようになりました。家具や外構インテリアを自分の手で作ることで、ほかにはないオリジナル性溢れる部屋が完成します。
しかし、住宅の敷地の境界を示すブロック塀には構造的な強度が求められるため、DIYでの外構リフォームは避けた方が良いです。1mほどのブロック塀の設置をする際は、基礎部分の土を掘り起こし、地面の強度を高める作業が必要となるのです。
また、ブロック塀が垂直になるように鉄筋を埋め込む必要があります。埋め込み作業や積み上げ作業には専門知識が必要で、安全確保をした上で行わなければなりません。
ブロック塀を使った外構リフォームが適切に行われなかった場合、倒壊してケガや事故につながるリスクも高まります。安全で確実な仕上がりを求めるなら、外構リフォーム会社などの専門業者に依頼すべきです。
ブロック塀における外構リフォームの施工パターン
ブロック塀の外構リフォームのパターンは、主に部分的に補修する方法と既存のブロック塀を撤去して新しく設置する方法の2つに分かれます。
外構リフォームの部分補修で行うのは、主にひび割れや欠けの補修です。具体的には、モルタルと呼ばれる材料でひび割れや欠けた部分を補修していきます。業者がブロック塀を使った外構リフォームを行う際は、事前に下準備をしてから丁寧に補修作業を行います。
ひび割れが広範囲に及ぶ場合は、コーキング材を使用して補修します。コーキング材とは、ブロック同士の隙間やひび割れを埋めるための材料です。主に、雨水の浸入やさらなる劣化を防ぐ役割を果たしています。コーキング材は、ブロック塀を使った外構リフォームだけでなく、住宅や商業施設の外壁塗装でも使用されている建築材料です。
このように、部分補修は大規模な取り壊しが不要な外構リフォームにも適した方法といえます。比較的短時間で終わるため、スピーディーに外構リフォームを進めたい方にもおすすめです。
一方、既に設置されているブロック塀が老朽化していたり、元々何もないところにブロック塀を積み上げたりする場合は、基礎工事から着手します。ブロック塀の耐久性を確保するためには、しっかりとした基礎を作ることが重要です。地盤の状態を確認した上でコンクリートの基礎を打設しなければ、ブロックが倒れるリスクが高まります。
基礎工事では、まず地面を掘削(くっさく)し、土砂や岩石を掘って地面に穴を開けていきます。穴を開けた後に行うのが、転圧作業です。転圧作業では、掘削した地面を押し固めて密度を高め、沈下やひび割れが起きないようにしていきます。
その後、適切な手順で基礎を構築したら、ブロック塀を垂直に積み上げていきます。このとき、ブロック同士をつなぐモルタルがしっかり密着しているか確認することが大切です。
モルタルは接着剤のようなもので、しっかり充填していないと衝撃や地震で倒壊する恐れがあります。ブロックを美しく積み上げれば、外構リフォームにおけるブロック塀の設置は完了です。
このように、部分補修でも新しく設置する作業でも専門的な知識と技術が必要です。安全で適切な外構リフォームを行うためにも、自分で判断せず業者と話し合いながら施工計画を立てていきましょう。
外構リフォームで意匠性溢れるブロック塀にするポイント
ブロック塀は、設置するだけで住宅の見栄えに意匠性が加わります。外構リフォームでは、敷地の境界線としての役目だけでなく、重厚感や高級感を演出する要素としても活用可能です。
ブロック塀の意匠性を高める上でまず押さえておきたいのが、住宅のデザインや既存の外構に合った素材や色合いを選ぶことです。建物と調和するブロック塀を取り入れれば、統一感のある美しい外構リフォームを実現できます。
例えば、シンプルなコンクリートブロックは無機質でスタイリッシュな印象を与え、モダンな住宅との相性が良いです。一方で、ナチュラルでカフェのような温かみのある住宅では、木目調のタイルをブロック塀に張ると落ち着いた印象になるでしょう。
外構リフォームでは、住宅との調和だけでなく、デザイン性もこだわりたいポイントです。例えば、コンクリートの打ちっぱなし塀は洗練されたモダンな住宅を演出できます。照明やアプローチ、植栽なども含めて外構リフォームを進めれば、通るたびに気持ちが明るくなるのはもちろん、生活の質も上がります。
また、ブロック塀をそのまま設置するのではなく、塗装して色を付ける外構リフォームも良いでしょう。白や淡いグレーなどの明るい色は、住宅に清潔感や開放感を与えてくれます。こげ茶などの濃い色は、クラシックで高級感のある住宅を演出してくれます。
さらに、フェンスとの組み合わせも、意匠性溢れるブロック塀にするために抑えておくべきポイントです。ブロック塀だけでは無機質で単調な印象になりがちですが、異なる素材を取り入れれば外構のデザイン性が大きく向上します。
例えば、ブロック塀の上にフェンスを設置すると、軽やかさや開放感をプラスできます。特に高さのあるブロック塀は圧迫感を感じやすいため、上部にアルミやスチール製のフェンスを設置することで、視線を適度に遮りながら抜け感を演出することが可能です。デザイン性の高いフェンスを選べば、シンプルなブロック塀が一気におしゃれになります。
意匠性溢れるブロック塀を外構リフォームで実現するには、住宅との調和性やデザイン性にこだわりましょう。おしゃれで安全な外構を作るなら、フェンスと組み合わせるのも良いでしょう。理想のブロック塀を使った外構リフォームを叶えられるよう、素材やデザイン、異素材との組み合わせを重視しましょう。
外構リフォームでブロック塀を設置する際の注意点
外構リフォームでブロック塀を設置する際は、デザイン性だけでなく、安全性と防犯性に配慮して施工計画を立てましょう。
特に、塀の高さは慎重に決める必要があります。ブロック塀の高さは、建築基準法第62条で2.2m以下と決められています。加えて、塀の長さ3.4m以下ごとに控え壁を設置しなければなりません。(※1)控え壁を作らない場合の高さの基準は、普通の土で1.2m以下、改良した土で1.6m以下にする必要があります。(※2)普通の土とは、基礎部分の周りを埋め戻す際に掘り起こした土のことで、改良した土は、セメントや砕石を混ぜて強度を高めた土のことです。
これらの基準を超えたブロック塀は、地震や強風で倒れてしまうリスクが高まるため、規定の範囲内でできる外構リフォームを計画しましょう。
また、塀の高さは住宅の防犯性にも関係します。塀を高くしすぎると外からの視線が遮られ、不審者が隠れやすくなります。異変が起きても気付きにくくなるため、適度な高さで設置しましょう。
高めの塀を作りたいときは、穴の開いたブロックやフェンスを使うのも良いでしょう。デザインブロックやフェンスは、スタンダードなブロック塀にありがちな圧迫感を軽減しながら防犯面を向上することが可能です。
安全面、防犯面、デザイン性を兼ね備えた外構リフォームを実現するには、施行実績が豊富で技術力が高い業者を選ぶ必要があります。建築基準法に基づいた施工を行うのはもちろん、他社にはない高度な技術を持っている業者は、より耐久性に優れたブロック塀の外構リフォームの実現が期待できます。
施工費用だけでなく、サービス内容や提案力、使用材料の質、強みなどを総合的に見て優良業者かどうかを見極めましょう。
※1参考:デジタル庁.「建築基準法施行法令第六十二条の八」.e-Gov法令検索
ブロック塀を使った外構リフォームの施工事例
吉村建設では、デザイン性と機能性に優れたブロック塀を活用した外構リフォームを数多く手がけています。ご希望や予算に合わせて最適な提案をいたしますので、ブロック塀を使った外構リフォームをご検討されている方は、吉村建設にご相談ください。
無機質なブロック塀だけでなく、空洞のブロックや打ちっぱなし塀を使った施工事例もございます。理想の外構リフォームを私たちと一緒に叶えてみませんか。
ホワイトのデザインブロックで明るさをプラス
駐車場部分に花壇を設置し、周囲にホワイトの有孔ブロックを使用した外構リフォームです。
無機質な印象だった駐車スペースに植栽を取り入れることで、ナチュラルな雰囲気をプラスしました。さらに、有孔ブロックを配置することで、圧迫感を抑えつつ適度な目隠し効果を持たせています。
有孔ブロックは採光性に優れており、穴から自然光が指し込んで優しい雰囲気になります。同時に、おしゃれで洗練された印象を与えるため「ナチュラルで温かみも欲しいけれど、すっきりとした印象も欲しい」とお考えの方にぴったりです。
重厚感のある打ちっぱなしコンクリート壁
シンプルで洗練されたデザインを好む方に人気の打ち放しコンクリートを使った外構リフォームです。玄関周りの目隠しとして設置し、無機質ながらも高級感のある仕上がりとなりました。
コンクリートの質感を活かした外構デザインは、住宅全体の雰囲気を引き締め、モダンでスタイリッシュな印象を与えます。耐久性や防音性にも優れているため、機能面でもメリットの多い外構リフォームの一つです。
打ち放しコンクリートの外構リフォームは、特に高い技術が求められるため、スタッフ一同細心の注意を払っております。
こちらの施工では、美しく統一感が出るように仕上げております。
まとめ
ブロック塀は、形状やカラーバリエーションが豊富で、耐久性にも優れた外構リフォームに最適な素材です。ブロック塀には、耐用年数が比較的長いというメリットがありますが、地震や暴風による倒壊を防ぐためには、建築基準法に基づいた正しい施工方法で仕上げる必要があります。
吉村建設では、ブロック塀などのコンクリートを使用した外構リフォームを多く手掛けております。確かな技術と質の高い施工で、美しさと機能性を両立させた外構リフォームを実現いたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。