外構をメンテナンスする重要性とは?設備別のお手入れ方法を解説

せっかく素敵な外構が完成したら、できるだけ長く楽しみたいもの。外構は、工事が完了したら終わりではありません。その後も、定期的にメンテナンスを続けることが大切です。この記事では、外構のメンテナンスの重要性やお手入れの方法、最適なタイミングなどを解説します。

外構のメンテナンスの重要性

外構は、定期的にメンテナンスを行うことが大切です。外構は住宅の設備のなかでも、常に屋外にさらされている場所です。雨や風、雪、さらに排気ガスなどで汚れやすいだけでなく、設備のサビやカビ、劣化にもつながります。せっかくこだわって完成させた外構の見た目が劣化すると、完成当初のようにお庭での時間を楽しめなくなってしまいます。駐車スペースやアプローチなどのコンクリートが割れたり、ゲートが壊れたりすると、見た目だけでなく使い勝手にも悪影響を及ぼします。部分的な劣化であれば低予算で改修できたとしても、長年放置された外構をリフォームするには莫大な費用がかかってしまうというデメリットもあります。
また、近年は長年放置されたブロック塀が倒壊した事故も報告されており、メンテナンスの重要性が叫ばれています。大切な家族を守るためだけでなく、近隣住民の安全のためにも、外構は定期的にメンテナンスをすることが大切です。

 

メンテナンスされていない外構のリスク

外構は定期的なメンテナンスが大切です。費用がかかるし手間だからとメンテナンスを怠ると、さまざまなトラブルに見舞われる可能性があります。

 

見た目が劣化する

外構のメンテナンスを怠ると、見た目が劣化していきます。見た目が劣化すると、住宅全体の印象もよくありません。完成当初はおしゃれな外構だったとしても、植栽が枯れ、コンクリートがひび割れ、フェンスが折れたり曲がっていると、寂れた印象を与えてしまいます。仕事や学校で疲れて帰ってきても、気分が休まらない、ほっと一息つけないかもしれません。

 

安全に遊べなくなる

メンテナンスがされていない外構では、子どもやペットが安全に遊べなくなるというデメリットもあります。ささくれや腐食が進んだウッドデッキで、裸足で走ったり素手で触ったりしてケガをしてしまう可能性があります。芝が枯れていると転んだときにケガをしやすく、植栽が生えっぱなしだと視界が悪くなり、子どもやペットの異変に気づきにくくなるでしょう。カーポートや物置、ポスト、水栓など、外構にはさまざまな設備があります。子どもやペットは、大人が予想しないような使い方、触り方をして大ケガ、大事故になりかねません。子どもやペットが元気に駆け回れる外構にしたい場合は、完成時だけでなくその後のメンテナンスも継続して行う必要があります。

 

防犯性が下がる

外構のメンテナンスを怠ると、防犯性が低下する点にも注意が必要です。植栽が放置され伸び放題になっていると、リビングや玄関からの視界が悪くなります。死角に不審者が隠れやすくなり、空き巣などの被害に遭う可能性が高まるでしょう。メンテナンスされていない外構は、常に手入れされている外構よりも不審者の標的になりやすいです。小さな隙を与えることで、大きな犯罪を呼び起こしてしまう可能性があります。長く安全に暮らし続けるためにも、外構は定期的にメンテナンスし、きれいな状態を保つことが大切です。

 

将来、法律違反になる可能性がある

長年外構を放置することで、気づかない間に違法行為とみなされてしまう可能性があります。安全性を高めるため、建築に関する法律は日々変化しています。近年では、ブロック塀が倒壊したことで小さい子どもが死亡するという痛ましい事故がありました。その結果、ブロック塀の高さ、厚み、建築方法について厳格な規定が定められました。古いブロック塀はいまだに法改定前の基準のものもあり、迅速に対応することが求められています。ブロック塀以外でも、今は問題ないとされている外構設備が将来的に法の規制対象になる可能性もあります。

 

外構メンテナンスのポイント

外構のメンテナンスと聞くと、手間な印象を持たれる方も多いでしょう。ですが、軽微なメンテナンスであれば自宅でも簡単に行えます。こまめにメンテナンスを続けることで大きなメンテナンスの回数を減らせるというメリットがあります。

 

ウッドデッキ

天然木のウッドデッキは、雨風にさらされ続けることで劣化が進みます。食事をしたときの油やジュースなどのシミもつきやすく、落としにくいので、汚れは見つけ次第すぐにふき取るようにしましょう。殺虫剤をウッドデッキに使うと、素材の変色、変形を引き起こす可能性があります。変色したからといってペンキやニスを使うと、かえって木にダメージを与えることもあります。木製品に使えるアイテムかどうかよく確認して塗料を使うことが大切です。

 

ブロック塀・フェンス

外壁やフェンスは、外構のなかでも家族だけでなく通行人にも注目されるポイントです。見た目にも大きく悪影響を及ぼすため、しっかりメンテナンスを行いましょう。ブロック塀は雨によるシミ、コケが目立ちやすく、内部に雨水がしみこむことで内部の鉄筋がさび付いてしまいます。
長い期間をかけて劣化が進んでいきますが、日々しっかりチェックして問題がないかを確認しましょう。フェンスは折れたり曲がったりしていないか、蜘蛛の巣ができていないかを確認しておくことも大切です。

 

門柱や門扉

外構の入口として非常に目立つ門柱や門扉は、こまめにお手入れを行いましょう。門柱や門扉が汚れたり壊れたりしたまま放置されていると、見た目が悪いだけでなく空き巣などの不審者に入りやすそうな印象を与えてしまいます。基本的な汚れや蜘蛛の巣などはすぐに取り除き、定期的に壊れた箇所がないか確認することが大切です。

 

スタンプコンクリート

スタンプコンクリートは、木材や天然石などよりもお手入れが容易といえます。とはいえ、何もしなくていいわけではないので、随時ひび割れなどがないか確認しましょう。完成当初の美しい状態を維持するには、定期的な掃除が効果的です。デッキブラシで水洗いし、汚れが気になるときは洗剤も使って落とすようにしてください。木材や天然石とは違い、コンクリートはブラシで擦っても傷がつきにくいので、気軽にメンテナンスができます。

 

外構メンテナンスの最適なタイミング

外構におけるメンテナンスのタイミングは、外構設備によって異なります。それぞれの設備をきれいに維持するためには、適切な時期があります。

 

定期的な点検が大切

大前提として、外構メンテナンスは定期的に行うことが大切です。工事が終わったらもう終わり、ではなく、常に雨風によって劣化が進んでいることをしっかり理解しましょう。そのうえで、定期的にメンテナンスを行えばきれいで安全に使い続けられる外構を維持できます。大切な住宅の一部でもある外構を守るために、頻度にとらわれすぎず気になる部分があれば、その都度お手入れを行いましょう。

 

植栽は年に数回お手入れ

植栽は年に数回のお手入れを行いましょう。とくに植栽を植えはじめてからすぐは、入念な水やりがおすすめです。その後安定してきたとしても、枯れないように肥料を与えたり庭の景観を邪魔しないように剪定したりすることが大切です。季節に合わせて花を植え替えたり、野菜を育てたりする場合も、日々の成長をしっかり見守りながら、異変があれば植え替えなどを行いましょう。

 

木製品は年に1度

ウッドデッキなどの木製品は、年に1度はメンテナンスを行いましょう。天然木は劣化が進みやすく、頻繁なお手入れが必要です。防水塗料を塗っていたとしても塗料自体がはげてしまうと本体の腐敗、ささくれが進んでしまいます。ウッドデッキのメンテナンスにあまり時間をかけたくない方は、人工木のウッドデッキ、本物そっくりに仕上げられるスタンプコンクリートを選ぶこともおすすめです。

 

アスファルトは10年に1度交換

アスファルトは10年を目安に交換する必要があります。駐車スペースやアプローチ部分にアスファルトを利用している方は、油や食品のシミ、劣化によるひび割れがないかチェックしておきましょう。部分的な改修は低コストで行えますが、全面的な改修となると費用も高く、期間も長くなってしまいます。その間外構を使えなくなる可能性もあるため、できれば全改修が必要になる前に部分的なメンテナンスを行いましょう。部分ごとのメンテナンスしやすいよう、目地を入れておくこともおすすめです。

 

メンテナンスがしやすい外構の施工事例

当社では、お客さまがメンテナンスしやすい外構づくりを心がけております。メンテナンスに適した素材や設備をご提案させていただいておりますので、きれいな外構を維持したい方は参考にしてください。

 

人工芝でメンテナンスがしやすい外構

人工芝と土間コンクリートで、お手入れをしやすい外構に仕上げました。天然芝と比較するとお手入れが簡単で1年中緑を楽しめる人工芝は、子どもやペットを元気に遊ばせてあげたい家庭に最適です。土間コンクリートを細かく区切ることで、経年劣化によるメンテナンスも手軽にできるようにしています。

土間コンクリートと人工芝でアプローチをデザイン外構

 

ガーデニングを楽しめる外構

ガーデニングの時間が楽しみになるようにデザインした施工事例です。天然石はお手入れが難しそうに見えますが、こちらは天然石風のスタンプコンクリートを取り入れています。天然石など特別な素材を用いないため、お手入れが楽になるだけでなく工期短縮、コストカットにもつながっています。

植栽とスタンプコンクリートを合わせたデザイン外構

 

目地入りでメンテナンスしやすい外構

天然の岩肌風のスタンプコンクリートが、ワイルドな印象を与える外構の施工事例です。斜めに目地を入れることで全体のアクセントになるだけでなく、メンテナンスもしやすくしています。一部のコンクリートが劣化してもその部分をメンテナンスすればいいだけなので、全体を塗り替える必要がありません。

スタンプコンクリートで駐車場をデザイン外構

 

まとめ

外構は、定期的にメンテナンスを行うことできれいに、安全に使い続けられます。住宅の顔ともいえる外構部分は、全体の印象を大きく左右します。メンテナンスがされていない外構は、子どもが安全に遊べない、高齢者が転倒しやすい、さらに不審者に狙われやすいなどのデメリットがあります。定期的にメンテナンスを行い、見た目も美しく、家族全員が安心して楽しめる外構を長持ちさせましょう。

 

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