憧れをカタチに!コンクリート打ち放し塀を選ぶ魅力とは

外構工事は「魅せる」時代へと変化し、コンクリート打ち放し塀は高いデザイン性と機能性を持つ外構として注目されています。しかしコストの問題などから、コンクリート打ち放し塀の設置をためらう人もいるかもしれません。この記事では、外構工事でコンクリート打ち放し塀を取り入れるメリットや効果的な魅せ方をご紹介します。

 

コンクリート打ち放し塀の特徴

 

コンクリート打ち放し塀を選ぶ魅力

 

高いデザイン性と機能性を併せ持ったコンクリート打ち放し塀は、非常に魅力的で優れた特徴を持っています。コンクリート打ち放し塀は、コンクリートを壁状に固めた塀です。コンクリート独特の色やグラデーション、質感などコンクリートの風合いをそのまま活かすため、撥水剤と呼ばれる雨水から保護するために塗る薬剤以外は、塗装は施しません。

コンクリート打ち放し塀の材料は、鉄筋コンクリートです。外構工事の際、鉄筋を基礎の部分から塀の高さまで縦横に組んで骨組みを作った後、基礎部分にコンクリートを流し込んで固めます。基礎ができたら、塀の部分に型となる板「型枠合板」を組む、型枠工事と呼ばれる作業を行います。型枠工事が終わったらコンクリートを流し込み、固まるまで何週間か待ち、完全に固まったら型枠を外して撥水剤を塗布して完成です。コンクリートは打設した際の季節や気温、環境によって固まり方や表情の出方が左右されるので、出来上がりはすべて異なり、同じものは存在しないオリジナリティのあるものになります。シンプルでありながら個性のある見た目が自由なデザインを可能にし、鉄筋コンクリートの特性と機能性を活かした外構となります。

外構は家づくりと同様に、長期間に渡って使用者に愛され使い続けられるものです。見た目がおしゃれなだけでは使いにくく、機能性が高いだけでは愛着は湧かないでしょう。デザイン性と機能性の両方が揃ってはじめて、家族と快適に楽しく過ごせる空間となります。コンクリート打ち放し塀は、個性的でスタイリッシュなデザインや高い機能性から、住む人に次世代に渡って愛されるだけではなく、周辺に住む人も魅了する美しい外観デザインを実現できます。

 

外構工事でコンクリート打ち放し塀を選ぶメリット

コンクリート打ち放し塀はデザインの自由度が非常に高く、唯一無二の個性的な外構を演出できます。コンクリート打ち放し塀の最大の魅力は、スタイリッシュで尖った外構デザインになる点です。コンクリートの質感が都会的な印象を与え、シンプルながら力強さも併せ持っているので、モダンな建物だけではなくどのような建物にも合わせられます。

コンクリート打ち放し塀は、外構設備との相性がよく対比を活かしたデザインが可能で、インテリアのように個性的な空間が作れます。コンクリートはグレーの無彩色とシンプルで、ほかの外構設備と反発しにくく合わせやすいためです。たとえば、木と組み合わせると、コンクリートのクールさと木の温かみの対比が美しい空間になります。金属やガラス、タイルとの組み合わせは、光沢感とマット感の対比が楽しめます。コンクリート打ち放し塀は、和風の庭にも相性抜群です。コンクリートの無機質で静寂な佇まいは、スタイリッシュな和モダンの空間を演出してくれるでしょう。コンクリート打ち放し塀はほかの塀と比べて、自由な形状にできるのがメリットです。コンクリートを固めて作るため、曲線の塀を作ることも可能です。デザイン性が高いだけではなく、カーブに面しているなど立地条件的に塀を曲線にしなければならない場合にも向いています。アプローチに沿って弧を描くように設置ができるため、緩やかな波状のデザインも取り入れられます。直線のみで構成されがちな外構工事で曲線の要素があると、やわらかな印象を与えてくれると同時に奥行き感も出せるので、よいアクセントになります。

外部からの目隠しや家の境界線としての役割だけではなく、そのほかの機能面でもコンクリート打ち放し塀は非常に優秀です。コンクリート打ち放し塀は高い防音性を持ちます。コンクリートの原料は岩石のため重量があり密度が高く、音を通しにくい特性を持っており、とくに遮音に優れています。塀の厚みや高さにも影響されますが、外部からの自動車の走行音や近所の家の物音や話し声が聞こえにくくなり、静かに落ち着いて生活できるでしょう。

コンクリート打ち放し塀は、日本で起こる台風や地震などの災害に高い耐久性があります。コンクリート打ち放し塀に使用される、鉄筋コンクリートの特性によるものです。鉄筋は引っ張る力に強く、コンクリートは押す力に強い特性を持っているため、地震の横揺れには鉄筋が支え、縦揺れにはコンクリートが支えます。鉄筋とコンクリートが組み合わさり補い合って、耐震性を高めています。耐火性に優れているのも、コンクリート打ち放し塀のメリットのひとつです。コンクリートは長時間火や熱にさらされても燃えにくく、強度も下がりません。1000℃の火に2時間さらされても燃えない、驚きの実験結果もあります。家の周りをコンクリート打ち放し塀で囲めば、火事の際に延焼しにくく隣家からのもらい火事も防ぎやすくなるでしょう。狭い土地に家屋が密集し、台風や地震などの災害が多い日本の住宅には、耐震性・耐火性の両方に優れるコンクリート打ち放し塀は向いています。

 

コンクリート打ち放し塀の効果的な魅せ方

コンクリート打ち放し塀は、素材の特性からデザインの自由度が高く、外構デザインの工夫次第でより魅力的に見せられます。照明の種類や当て方、色味の調整にこだわることでコンクリートの質感を引き立て、おしゃれで快適な空間を演出できるでしょう。カラーを意識した外構設備で、温かみや美しさを加えた魅力的な空間が実現します。

 

照明の種類や当て方にこだわる

照明の種類や当て方にこだわると、よりおしゃれで快適な空間を生みだせます。照明には、コンクリートの色味や質感に変化を与える効果があるためです。スポットライトにするか間接照明にするかで陰影の出方に変化が生まれ、奥行き感や立体感を出せるようになります。コンクリート打ち放し塀の手前にシンボルツリーを植え、やわらかな葉の陰影が浮き出るように下から照明を当てると、奥行きが出て風情ある空間となるでしょう。塀に設置した表札を照らすように照明を配置すれば、コンクリートのグレーを背景に美術館のような高級感ある空間に変わります。コンクリート打ち放し塀自体を照明で照らすだけでも、コンクリートのグラデーションや質感に変化が出て、より魅力的に見える塀になります。

照明は色の違いで見る人に与える印象が変わります。白系の照明はコンクリートのクールさを際立たせるので、シャープで都会的なイメージや活動的な印象を与えます。オレンジ色などの暖色系の照明は、暖かくゆったりとした落ち着きや懐かしさを感じさせ「自分の家に帰ってきた」とホッとする癒しの空間を作ってくれるでしょう。照明の種類や光の当て方、色の違いで与える印象がはっきりと変わるため、外構工事の際は照明にも十分にこだわってみましょう。

 

外構工事の型枠の種類を変えて表情に変化をつける

個性的な表情の塀を求めるなら、コンクリートを固める際の型枠の種類を変えてみましょう。コンクリート打ち放し塀の外観は、外構工事時の型枠の表面がそのまま反映されたものです。通常の型枠にはパネコートと呼ばれる、黄色で表面がツルツルした合板が使われます。型枠を針葉樹合板やラワン合板などの木目が荒い合板に変えると、木目が大雑把に浮き出た荒々しい表情の塀が完成します。杉板のように木目が細かい板を型枠に使えば、コンクリートにうつった繊細な木目と杉板の色素が浮かび上がり、高貴で落ち着きある印象の塀に仕上がるでしょう。

型枠合板に使った板の色素がそのまま出るので、コンクリートと木材の中間のような独特の風合いが楽しめ、個性的な塀を求める人におすすめです。見た目は木目調でも素材はコンクリートのため、本物の木材と違い腐ったり虫が湧いたりする心配がなく、メンテナンスが楽に行えるメリットもあります。型枠は、コンクリート打ち放し塀の出来を左右する、もっとも重要なものです。型枠の種類を変更したい場合は、外構工事を始める前に工事会社にあらかじめ相談しておきましょう。

 

カラーを統一し外構設備と組み合わせる

コンクリート打ち放し塀を設置する際は、建物や周りの外構とカラーを統一させると、より魅力的に見せられます。同系色でまとめるとすっきりとした印象になります。しかし、色が多すぎると、ごちゃごちゃとしてうるさい見た目になってしまいます。コンクリートはグレーが基本なので、照明・水栓・表札・ポストなど周りに置くものをグレー系・白系・黒系などモノトーンでまとめると、モダンな印象を与えてくれます。外構デザインを決める際に、テーマカラーを決めておくとよいでしょう。コンクリート打ち放し塀は、単体だと無機質で冷たく見えてしまうことがありますが、異種素材との組み合わせ次第で、やわらかさや美しさを持ったおしゃれな空間を作れます。コンクリート打ち放し塀に、10cm四方の大きさのカラーガラスブロックを埋め込むなど、遊び心を取り入れるのも個性が光ります。

コンクリート打ち放し塀を背景に手前にやわらかい葉の植栽や照明を配置すれば、リビングの窓から見た際に、美しい1枚絵に見える庭を作ることができます。コンクリート打ち放し塀は、和洋どちらの外構スタイルにも相性がよく、異種素材との魅せる組み合わせは豊富にあるので、自分の庭だけのコーディネートが楽しめる点が魅力です。

 

コンクリート打ち放し塀のデメリット

コンクリート打ち放し塀は個性的な外構デザインにできる一方で、設置のコストが高い、シミやカビがつきやすいなどのデメリットがあり、設置をためらう人がいるのも事実です。しかし、コンクリート打ち放し塀のデメリットはさまざまな方法で解決できます。

コンクリート打ち放し塀は、外構工事のなかでも設置コストが高い傾向にあります。コンクリート打設は、ほかの外構工事より職人の技術の高さが求められ、手間もかかります。しかし、コンクリート打ち放し塀の一部分をほかの素材に変えると、コストを削減できるでしょう。たとえば、耐震性や防音性を重視して隣家との境はコンクリート打ち放し塀にし、家の正面にあたる部分は木の柵にするなどの方法があります。コストを削減しながらも木材との質感の対比を楽しめ、同時にデザイン性と機能性も両立させられる方法です。デザイン性と機能性を併せ持った外構工事はコストが高くなってしまうものですが、外構は長い年月使い続けられます。家づくり同様に、外構にこだわってみても良いでしょう。

コンクリートは雨風や紫外線の影響を受けやすく、年月が経つとシミやカビが発生して景観が悪化してしまう可能性もあります。コンクリートの状態は、定期的なメンテナンスで保てます。コンクリート打ち放し塀は撥水剤を塗って雨風から表面を保護していますが、年月が経つと撥水剤の効果が薄れてくるので、2~7年に1度塗り直しましょう。カビが生えにくい場所への設置や塀が吸収した水分の逃げ道を作るデザインにすることで、カビの繁殖を防止できます。たとえば、外構工事の際に、風がよく通る場所に塀を設置し空気が滞留しにくい環境を整える方法があります。塀にスリットを入れたり、塀の一部に木の柵やガラスを入れたりして風や光が通るようにし、水分が蒸発しやすいデザインにするのもひとつの方法です。

コンクリート打ち放し塀は定期的に状態をチェックして早めに手を打っていけば、メンテナンスコストを抑えられます。定期的に外構工事会社へのメンテナンスを検討し、外観、機能性ともによい状態を維持しましょう。

 

個性が光る!コンクリート打ち放し塀の施工事例

コンクリート打ち放し塀やスタンプコンクリートを使った、当社自慢の外構デザインです。理想の外構デザインは、見た目はもちろんのこと機能性も意識しています。

 

モノトーンで統一した打ち放しコンクリート壁と建物のコラボレーション

コンクリート打ち放しのグレーと建物のダークグレーがモノトーンで統一され、すっきりモダンな印象を受ける外観です。コンクリート打ち放し壁の内側にあるアプローチの外壁が、曲線を描くことでアクセントとなり、直線と曲線の対比を楽しめます。

 

シンプルモダンな打ちっ放しコンクリート壁

 

コンクリート打ち放し塀とヴィンテージウッドのデッキの調和

庭を囲むコンクリート打ち放し塀に、年月が経った風合いのスタンプコンクリート製のデッキが映え高級感を演出しています。カーポートなど周りの外構も白系で統一しているので、すっきりした印象です。コンクリート同士を組み合わせた当社独自の施工は、ほかと違った個性が光る外構デザインです。

 

人が集まるお庭に🤗

 

まとめ

コンクリート打ち放し塀はデザイン性と機能性を両立した、次世代に渡って愛される外構となるでしょう。外構工事会社に相談することで、自分の家に合った設置方法やデザインが見つかるはずです。吉村建設は、コンクリートの可能性に早くから着目し外構工事に取り入れてきた、土木工事や型枠工事のスペシャリスト集団です。コンクリート打ち放し塀の相談も承っていますので、お気軽にお問い合わせください。

 

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