外構リフォームの前にチェック!フェンスの役割と設置するメリット
外構リフォームを行えば、見慣れた庭先も美しくでき、大きく印象を変えられます。この記事では、外構のリフォームのなかでも取り入れやすいフェンスについて解説します。庭先や外構にフェンスを取り付けて印象を変えたい、古いフェンスを外構の雰囲気に合うデザインに変えたい方は、ぜひ参考にしてください。
外構リフォームにおけるフェンスの役割
外構におけるフェンスの種類によって、さまざまな役割があります。どのような目的でフェンスを設置したいかを考えながら、役割をチェックしましょう。
建物を目隠しする
フェンスを取り付けることで、建物を目隠しできます。植栽やテラスなど、外構にこだわると、庭先でリラックスする時間を満喫したくなりますが、外からくつろいでいる様子が丸見えだと周囲の目が気になります。フェンスを取り付ければ周囲から外構での様子が見えにくくなり、よりプライベートな時間を満喫できるでしょう。
隣接する敷地の境界線になる
フェンスを設置することで、隣家との境界線を明確になります。隣家との距離が近いと、自分の敷地に隣家の私物が置かれたり、植物が侵入してきたりと、近隣トラブルの原因になる可能性があります。境界線を明確にする目的のフェンスなら、シンプルで安価なフェンスが多くあります。
防犯効果を高める
建物の周りを囲うフェンスは、防犯効果を高めます。外部との隔たりが少ない外構は解放感がありますが、一方で不審者が侵入しやすいデメリットがあります。フェンスを設置することで、不審者が侵入するハードルが高くなります。外構全体を外部の視界から完全に遮ってしまうフェンスは、侵入してきた不審者を見つけにくくしてしまいます。ある程度外部からの視界も確保したうえで、侵入しにくいと感じるフェンスを選びましょう。
外構リフォームで使われるフェンスの種類
外構リフォームのなかでも取り入れやすいフェンスの取り付け工事は、フェンスのデザインや種類によって外構全体の印象も大きく変わります。外構リフォームを検討する際は、それぞれの特徴をよく把握しておきましょう。
スチールメッシュフェンス
フェンスのなかでもシンプルで安価なのが、スチールメッシュフェンスです。
柵のようなデザインで、スチール製のシンプルなフェンスを設置できます。
目隠しや風よけ、防音などの効果はありませんが、敷地の境界線を明確にしたい場合などに最適です。
ポリカーボネートフェンス
ポリカーボネート素材でできたフェンスは、目隠し効果が高いものの、日光を遮らないのが特徴です。車のカーポートなどにも取り入れられている素材なので、カーポートを設置している外構なら全体の統一感も高められます。デザインの種類が少なく、費用がやや高くなりやすい傾向にある点に注意しましょう。
人工木材フェンス
人工木材のフェンスは、ナチュラルテイストの外構や、ガーデニングにこだわった外構、和風の外構などに適しています。デザイン性が高く、外構リフォームで庭の雰囲気を大きく変えたい場合にも最適です。人工木材は天然木材よりも丈夫で、メンテナンスの手間がかかりにくい点が魅力です。
アルミ形材フェンス
フェンスのなかでも取り入れられることが多いのが、アルミ形材フェンスです。シンプルでどのような外構にも取り入れやすい点が魅力で、木目調のデザインや明るいカラーなど、選択肢が豊富にあります。金額の幅も広いため、しっかり費用を抑えたい方からデザインを重視したい方まで、さまざまな要望に応えられるフェンスです。
アルミ鋳物フェンス
洋風の外構に適しているのが、アルミ鋳物フェンスです。デザイン性が高く、外構全体をおしゃれな雰囲気にしてくれます。隙間が開いており目隠しとしての役割はありませんが、外構のデザイン性を高めるために設置するケースもあります。ほかのフェンスと比較すると費用が高額になりやすいため、デザインだけでなく、設置する予算には余裕を持っておくことが大切です。
フェンスを設置するメリット
外構におけるフェンスの役割と、フェンスを取り付けることで得られるメリットは多くあります。どのデザインのフェンスを選ぶかによっても効果は微妙に変わるため、目的に応じたフェンスを選ぶことが大切です。
外構のデザイン性を高められる
フェンスを取り付けることで、外構全体のデザイン性を高められます。フェンスにはさまざまなデザインがあり、外構や住宅の雰囲気に合わせたものを選ぶことも可能です。外部から見ても、家のなかから見ても、フェンスがあるだけで建物の印象を大きく変えられるでしょう。外構や住宅のデザインにこだわっても、家のなかから見たときに外の景色が丸見えだと、景観を損なってしまう可能性があります。
暴風・防音の効果がある
フェンスの種類によっては、外部からの風や音をある程度遮る効果があります。強い風を遮ることで、外構全体を砂やほこりから守れます。交通量が多い道路に面している場合は、車が通る音もある程度抑えられて、夜間でも快適に過ごせるようになるでしょう。小さい子どもやペットがいる、ピアノなど楽器の演奏をする家庭でも、防音効果を少しでも高められるフェンスは最適です。
ガーデニングを楽しめる
フェンスにプランターを取り付けたり、蔦を巻き付けたりして、ガーデニングを楽しむことも可能です。庭づくりにこだわっている方なら、フェンスを有効活用することで、より統一感のある外構に仕上げられるでしょう。可愛らしい雰囲気に合う木目調のデザインのフェンスや、格子状のフェンスなどが最適です。フェンスがあると引っ掛ける収納もしやすくなり、水やりのホースなど、ガーデニング用品も片づけやすく、取り出しやすくなります。
フェンスを設置する際の注意点
フェンスには、外構を華やかにしたり、防犯性を高めたりといったメリットがある一方、デメリットもあります。フェンスを取り付けてから後悔することのないよう、事前にデメリットも確認しておきましょう。
外構に閉塞感を与えてしまう
フェンスを取り付けることで、外構に閉塞感を与えてしまう点は理解しておきましょう。フェンスのない外構は、外の景色とのつながりを感じられます。そのため、フェンスを取り付けることで外部との景色が分断され、狭く感じたり、圧迫感を感じたりする可能性があります。
日当たりや風通しが悪くなる
フェンスを取り付けると、日当たりや風通しが悪くなり、快適に過ごせない可能性があります。風が通らないと、庭で過ごしにくかったり、洗濯物が乾きにくかったりするなどのデメリットが考えられます。屋内に入り込む日光が少なくなり、日中でも室内が薄暗く感じてしまうかもしれない点も理解しておきましょう。
設置費用が高額になることもある
外構工事にはさまざまな費用がかかりますが、フェンスの設置にも当然費用は発生します。フェンスにはさまざまな種類があり、なかには1mあたり数千円〜の安価なフェンスもあります。ただし、外構や住宅全体を覆うとなると、高額になる可能性もあるので注意しましょう。
フェンスを設置する際のポイント
フェンスは、高さやフェンスの種類を考えて設置するのがポイントです。フェンスを目隠し目的で設置する場合は、フェンスの高さと道路と敷地の高低差の合計が、2m以上になるように計算しましょう。これ以上高すぎると圧迫感が生まれたり日当たりが悪くなったりします。反対に、低すぎると、せっかく設置しても外部からの視線を遮りにくくなります。
スチールメッシュフェンスやアルミ鋳物フェンスは隙間が広く、目隠しには向きません。目隠し目的なら、アルミ形材フェンス、ポリカーボネートフェンス、人工木材フェンスなどが適しています。反対に、境界線にしたり、デザイン性を高めたりするためには役立ちます。何を目的としてフェンスを設置するのかを考え、適切な高さや種類を選ぶようにしましょう。
外構リフォームにおけるフェンス設置の施工事例
当社では、多数の外構リフォームの実績があります。お客さまのご要望に合わせて、フェンスのデザインや設置方法の提案もさせていただきます。外構リフォームやフェンスの取り付けを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
愛犬と楽しめる外構
シンプルなフェンスですが、庭をドッグランとしても活用できるようにした施工事例です。愛犬が外部へ飛び出すことを気にせずに、リードをつけずにのびのびと過ごせます。ペットが逃げないようにするためだけであれば、シンプルなフェンスで問題ありません。柵を飛び越えないよう、高さは検討しましょう。
クラシックなデザインの外構
シンプルでありながら、ヴィンテージウッドの枕木がクラシックな印象を与える施工事例です。枕木と同系色のフェンスを設置し、全体の統一感も演出しました。フェンスの色味も外構の一部として楽しむことが可能です。
駐車場に最適な可動式のフェンス
駐車スペースの前に可動式のフェンスを取り付けることで、防犯性を高められます。車を停めていない間はフェンスを開けておけば、閉塞感も出にくく、オープンガーデンのような雰囲気を楽しめます。可動式フェンスを閉じたときも外構に溶け込むよう、デザインもよくチェックして選びましょう。
まとめ
外構の印象を大きく変え、防犯性や目隠し効果もあるフェンス。外構リフォームのなかでも、比較的簡単に取り入れられるため、建物の雰囲気を変えたい方にも最適です。フェンスにもさまざまな種類があるため、デザインや目的、予算に応じてフェンスを選びましょう。吉村建設では多数の外構リフォーム、フェンスの施工事例があります。フェンスの設置についてお悩みの方は、お気軽にお問い合わせフォームよりご相談ください。