プライバシー性を高められるクローズドガーデンのメリット・デメリット

外からの視線をさえぎり、プライベート感の高い外構空間をつくれるクローズドガーデン。この記事では、クローズドガーデンを住まいに取り入れるメリット・デメリットについてご紹介します。住まいの外構をどのようなデザインにしたいか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。

 

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クローズドガーデンとは

クローズドガーデンとは、隣家や道路との境界線をフェンスや生垣、門扉などでぐるっと囲った外構のことです。日本では古くから取り入れられている外構スタイルで、高い塀で完全に外部から閉ざしたタイプから、光や風を通して開放感を高めたタイプまであります。さまざまな外構アイテムを組み合わせることでオリジナリティの高い屋外空間をつくれるのは、クローズドガーデンの魅力でしょう。プライバシー性を高められるクローズドガーデンのメリット・デメリット画像

クローズドガーデンのメリットとは

クローズドガーデンには、大きく6つのメリットがあります。それぞれ詳しく解説しているので、外構デザインのヒントにお役立てください。

 

人目を気にせず快適に過ごせる

クローズドガーデンでは、家の外まわりに高さのあるフェンスや塀を設けるため、人通りの多い道路に面した家や隣家が近い場合でも、周囲からの視線を気にすることなく生活できます。リビングに大きな窓があってもレースカーテンを閉める必要はありません。庭で洗濯物を干したりバーベキューを楽しんだり、トレーニングをしたり、思うように過ごせるようになるのがクローズドガーデンの最大のメリットです。

 

子どもやペットの飛び出し事故を防げる

家のまわりに塀などの囲いがないオープンな家の場合、小さな子どもやペットが道路へ飛び出しやすくなります。特に車や自転車などの交通量の多い道路に面している家の場合は、玄関から突然道路へ飛び出すと事故に遭う可能性が高まるため注意が必要です。クローズドガーデンを取り入れて塀や門扉を設置することで、このようなリスクを軽減できます。

 

おしゃれな雰囲気づくりができる

エクステリアアイテムを組みあわせて構成するクローズドガーデンは、デザイン次第でおしゃれな雰囲気やオリジナリティを高めた外構をつくれるのがメリットです。重厚感のあるフェンスや門扉を選んで高級感を演出したり、植栽やウッド調の素材を選んでナチュラルな雰囲気にしたり、好みに合わせてさまざまな表現を楽しめます。

 

建物の価値を高められる

クローズドガーデンでは、多くのエクステリアアイテムを使用するため、暮らしの豊かさを表現できるのもメリットのひとつです。重厚感や風格のある門扉や門壁、天然石張りの塀など上質感のある外構を演出することで、建物の価値も高まります。

 

自転車の盗難や車上荒らしを防げる

敷地内に侵入しやすいオープンなつくりの外構の場合、車上荒らしや自転車の盗難被害に遭いやすくなります。最近は、鉢植えの盗難事件や庭の悪戯なども少なくありません。しかし、シャッター付きのガレージや門、フェンスなどを設置してクローズドガーデンにすることで、大切な家や持ち物を不審者から守りやすくなります。セールスや勧誘などで訪れた人が敷地内に足を踏み入れにくくなるのもメリットです。

 

隣家との境界が明確になる

外構空間に何も設置されていない敷地の場合、どこからどこまでが所有地かわかりづらくなるため、歩行者が誤って敷地内に侵入してしまうことがあります。ほかにも、隣の家の庭先に置かれていた物がいつの間にか自分の庭に侵入していたり、隣家の落ち葉が敷地に入ったりしてトラブルになるケースも考えられます。

クローズドガーデンを取り入れると、道路や近隣との境界線が明確になり、心理的に敷地内に入りづらい状態をつくれるため、このような近隣トラブルを未然に防げるようになるでしょう。

 

クローズドガーデンのデメリットと対処法とは

クローズドガーデンを取り入れる際は、メリットだけでなくデメリットを理解したうえで必要な対策をとり、快適な外構空間をつくりましょう。

 

プライバシー重視で防犯性が低下する

高いフェンスや塀をつくるクローズドガーデンは、プライバシーを高められる反面、侵入者が隠れやすい死角となってしまうのがデメリットです。いったん敷地内に不審者が侵入すると、外部からは何が行われているのかわからないのです。

不審者が敷地内に侵入した際、周囲からは一切見えなくなってしまうというデメリットは、室内から家の外の様子を把握できる間取り計画や、センサー付きライト、防犯カメラを設置するといった対策をとって解決しましょう。防犯対策を強化することで、不審者に侵入しやすいと思われないような安全性の高いクローズドガーデンになります。

 

コストがかかる

敷地1周の距離は意外に長く、クローズドガーデンをつくるには多くのエクステリアアイテムが必要です。材料費や施工費がかさむうえに、生垣を増やす場合には定期的に剪定が必要になるためランニングコストが発生するのもデメリットです。

クローズドガーデンの費用を抑えるには、特に隠したい部分のみにフェンスや植栽を配置して、それ以外はオープンにするなどデザインを工夫する必要があります。また、生垣を採用する場合には、長期的にかかる剪定費用をあらかじめ予算として組み込むことも忘れないようにしましょう。

 

圧迫感が出る場合がある

敷地に余裕がない場合、隙間のないブロック塀などを用いて完全に閉じたクローズドガーデンをつくると、圧迫感が出て窮屈に感じてしまう場合があります。ほどよくプライベート感を高めながらも圧迫感を軽減するには、ある程度隙間のあるフェンスや、見る角度によって視線を遮れるフェンスを設置するようにしましょう。ほかにも、通行人の視線の高さのみに目隠しをするという方法もあります。どの程度隠したいのか、家のどの部分を1番見せたくないのかということを考えて、バランスをとりながら目隠しの方法を考えることが大切です。

 

クローズドガーデンの取り入れ方のポイント

クローズドガーデンは、家族の暮らしを守るプライベート感の高い外構づくりができます。ただし、デザインによっては防犯性の低下につながり、圧迫感のある空間になってしまうこともあるため注意しましょう。

クローズドガーデンのデメリットが気になる場合でも、デザインをほんの少し工夫することでマイナス面を解消できます。例えば、お風呂やトイレなど人目が気になる部分は高いフェンスでしっかり目隠しをして、それ以外の部分は高さを抑えたフェンスや植栽にすれば、プライバシーや防犯性を確保しながら開放感もプラスできます。また、死角になる場所にはセンサーライトや監視カメラを設置すると効果的でしょう。メリハリをつけて外からの視線を効果的にさえぎることができます。

 

まとめ

クローズドガーデンはプライベート感の高い外構づくりができます。ところがデザインを間違えると、閉鎖的や圧迫感といったデメリットになりやすい課題を解消できず、思うような外構空間にならない場合があります。

快適で安全面にも配慮したクローズドガーデンをつくるには、高いデザイン力や技術力が必要です。クローズドガーデンの施工経験が多い当社では、お客さまの外構スペースに合わせてプランを考え、最適なデザインを提案いたします。私たちと一緒に、メリットを活かした理想の外構空間をつくりませんか?

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