コンクリート打ち放しとは?おしゃれに仕上げるポイント
- 作成者: 吉村建設
- カテゴリー: コラム, スタンプコンクリート工事
- タグ: コンクリート, 打ちっぱなし
コンクリート打ち放しの外構を取り入れると、敷地全体がスタイリッシュでおしゃれな印象になります。しかし、コンクリート打ち放しの外構をどのように取り入れればおしゃれに仕上がるのか、悩んでいる方は多いのではないでしょうか。この記事では、コンクリート打ち放しのメリットやおしゃれに仕上げるポイントを紹介します。おしゃれでモダンな外構にしたい方や、コンクリート打ち放しを使った外構リフォームを検討中の方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
Toggleコンクリート打ち放しとは?
コンクリートの打ち放しとは、鉄筋コンクリートや鉄骨鉄筋コンクリートで仕上げる外構をいいます。通常であれば、住宅の外構や外壁は、塗装やタイル、壁紙などで仕上げるのが一般的です。コンクリート打ち放しは、装飾や被覆材を加えず、素材そのものを全面に出して空間をつくります。型枠を外した直後の表面がそのまま外構・外壁になるため、コンクリート特有の質感や色合いが生かされるのが特徴です。
あえてコンクリートを見せるデザインは、無駄がなくシンプルなのに加え、都会的で洗練された空間を演出してくれます。直線的で無機質な雰囲気ですが、ミニマルデザインやモダンテイストな建物と相性が良く、外構に意匠性が出ます。外構だけでなく、店舗やカフェの内装などにも幅広く取り入れられているのも、コンクリート打ち放しの特徴です。
デザイナーズマンションや注文住宅では、コンクリート打ち放しを協調したデザインが人気を集めています。装飾を加えなくても十分な存在感があるため、他の住宅とは一線を画した個性を表現できる点が魅力です。
コンクリート打ち放しは仕上げ材を使用しないため、素材そのものの耐久性・耐火性が高いのも大きな特徴です。おしゃれで都会的な外構をつくりたい方だけでなく、長期的に住宅の美観を維持したい方や、防災面にこだわった外構をつくりたい方にも支持されています。
コンクリート打ち放しのメリット
コンクリート打ち放しは、デザイン性の高さ以外にもさまざまなメリットがあります。どのような特徴があるのか理解すれば、デザイン性と機能性の両方を踏まえた判断がしやすくなります。具体的なメリットを把握し、自分の理想に合った外構づくりに役立ててみてください。
スタイリッシュでモダンなデザイン
コンクリート打ち放しの大きなメリットは、取り入れるだけでおしゃれなデザインを楽しめる点です。スタイリッシュでモダンな雰囲気の住宅や外構によく合い、全体の質感をワンランク上にしてくれるでしょう。コンクリートは形状も自由にデザインしやすく、外構の形に合わせて曲線にする、ガラスや木製の柵と組み合わせるなどの工夫もできます。デザイン次第でさらに個性をアピールできるので、外構工事の実績が豊富な業者に相談し、住宅や外構に最適な外壁を考えていきましょう。
防音性を高められる
外壁をコンクリートにすることで、防音性を高められる点もメリットです。コンクリートは密度が高いため、音を通しにくい特徴があります。小さい子どもやペットがいる家庭や、日中に楽器の練習をしたい方は、近隣トラブルを避けるためにも防音対策を意識しなければなりません。外壁から防音対策を取り入れることで、デザイン性も高めつつ十分に防音性のある外構を手に入れられるでしょう。
耐火性が高く、万が一の際も安心
コンクリートは不燃性の素材で耐火性が高いため、万が一の火災でも被害を最小限に抑えられるというメリットがあります。木造の素材は260度に達すると発火しますが、コンクリートは1000度でも2時間は発火を抑えられます。
近隣の火災が住宅に燃え移ったり、自宅の火災が近隣に燃え広がったりするリスクを軽減できます。コンクリートはその耐火性の高さから、火災保険料が安くなるというメリットがあります。火災保険料の金額は、住宅の素材や外構の組み合わせによっても変動します。火災保険料を抑えたい方は、事前に外構工事業者に相談しておくことが大切です。
メンテナンスコストを抑えやすい
コンクリート打ち放しは、定期的な塗り替えや張り替えといった大がかりなメンテナンスが少ない外構です。万が一汚れた場合は、高圧洗浄機で洗浄したり、ブラシで軽くこすったりするだけで清掃ができます。さらに、表面に撥水剤や防汚コーティングを施しておけば、雨水によって汚れが流れやすくなり、美しい外構を維持しやすくなります。
外構は常に雨水や紫外線にさらされますが、コンクリート自体の強度が高いため、ひび割れや変色も起こりにくい点もメリットです。メンテナンスの頻度が少ないため、結果的に清掃や点検、修繕にかかるコストを抑えられます。
不審者対策になる
コンクリート打ち放しの外構は、不審者の侵入を防ぐ効果が期待できます。格子状のフェンスの場合、隙間から敷地が見えてしまう可能性があるでしょう。コンクリート打ち放しの塀で敷地を囲めば、外からの視界を遮断でき、敷地内が見えにくくなります。視界が遮られることで、不用意に立ち入ろうとする心理的なハードルが高まり、防犯性の向上につなげることが可能です。
センサーで反応するライトを設置すれば、万が一不審者が侵入したときに反応し、より敷地に入ろうとするハードルが高くなります。不審者が立ち入るリスクを軽減できれば、家族のプライバシー保護につながり、安心感のある快適な住まいの実現が可能です。
関連記事:外構が防犯対策になる理由とは?防犯力を高める外構アイデア
コンクリート打ち放しのデメリット
コンクリート打ち放しはメリットが多い一方で、デメリットも理解しておく必要があります。打ち放しを検討する際は確認しておきましょう。
夏は暑く、冬は寒くなりやすい
コンクリートは熱伝導率が高いため、夏は暑さを、冬は寒さを感じやすい点がデメリットです。外壁にコンクリート打ち放しの外壁を導入し、庭で過ごす時間を増やしたいと考えている場合、実際の気温以上に暑さや寒さを感じてしまう可能性があります。屋内にコンクリート打ち放しの壁を取り入れると、冷暖房効率が悪くなり光熱費が高くなるというデメリットがあります。そのため、屋内にはコンクリート打ち放しを取り入れず、外構の外壁でコンクリート打ち放しを楽しんでも良いでしょう。
水分によるシミが目立ちやすい
コンクリートは水分を吸収しやすく、シミが生じやすい点に注意が必要です。とくに外壁をコンクリート打ち放しにすると、雨やガーデニングの水やりで濡れるシーンが増えてしまいます。そのまま放置するとシミ、変色の原因になり、見た目の美しさが損なわれる可能性があります。コンクリート打ち放しの仕上げに撥水剤を塗布することである程度シミや変色を防げますが、一般的な塗装で仕上げる外壁よりは汚れに弱いことを理解しておきましょう。
ヒビ割れやカビが発生しやすい
コンクリート打ち放しの外壁は、紫外線や雨風にさらされることで劣化しやすく、ヒビ割れ、カビなどが発生するリスクが高まります。外壁の塗装は、デザイン性を高めるだけでなくコンクリートの土台を劣化から守る役割も担っています。打ち放しは保護してくれる塗装がない分、劣化が早い点は理解しておきましょう。
コンクリートにヒビが入るとそこから雨水が侵入し、カビや基礎の劣化の原因にもなります。カビは1度発生するとケアが難しく、さらにカビをエサとするダニの温床になる可能性もあります。日々のメンテナンスはもちろん、劣化の兆しが見られたら速やかに対処することも大切です。
コンクリート打ち放しをおしゃれに仕上げるポイント
おしゃれなコンクリート打ち放しの外壁に仕上げるには、いくつかポイントを押さえる必要があります。コンクリート打ち放しを設置するだけでは、無機質に見えてしまう可能性があります。そのため、住宅や外構デザインとの相性を考えたり、塗装や間接照明の必要性を理解したりすることが大切です。満足できる仕上がりを目指すために、以下のポイントも確認しておきましょう。
住宅の雰囲気と合わせる
コンクリート打ち放しのデザインはスタイリッシュでおしゃれですが、住宅の雰囲気とミスマッチだと本来のデザイン性を発揮できません。モダンなデザインの住宅にコンクリート打ち放しの外壁は最適ですが、クラシックなデザイン、和風のデザインの住宅と合わせる際には注意が必要です。ただコンクリート打ち放しの外壁を取り入れるだけでなく、天然木と組み合わせる、部分的に取り入れるなどの工夫をすることで、ミスマッチを防げるでしょう。外構工事やデザインの実績が豊富にある業者に相談し、最適なデザインを提案してもらいましょう。
関連記事:家族にぴったりの外構デザインとは?4種類のガーデンスタイルを比較
外構デザインとの相性を考える
外構デザインとの組み合わせ次第で、コンクリート打ち放しの外壁の印象は大きく変わります。床部分を土間コンクリートにすると、統一感がありスタイリッシュな雰囲気の外構にできます。一方で、冷たい印象になる、暑さや寒さを感じやすい外構になる点は理解しておく必要があります。
ウッドデッキなどの天然木とコンクリートを組み合わせることで、バランスのいい外構に仕上げられます。スタイリッシュがありつつも、あたたかみも感じられる外構にしたい方は、床や柵など、どこか一部に木製のデザインを取り入れることも意識してみましょう。
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撥水剤などの塗装をしてもらう
コンクリートの外壁に撥水剤を塗装してもらうことで、美しい状態を長く維持できます。コンクリート打ち放しの外壁や雨風に弱く、シミやカビになりやすいというデメリットがあります。撥水剤を塗装すれば水分を吸収しにくくなり、お手入れも比較的スムーズになるでしょう。撥水剤の塗装をしてくれる外構工事業者も多数あるため、対応可能か確認しておきましょう。
間接照明や植栽で洗練された雰囲気を演出する
間接照明を入れると、コンクリート打ち放しの高級感を演出できます。コンクリート打ち放しの外構をそのまま設置すると、無機質になりがちで冷たい印象になる場合があります。間接照明を設置すれば、光が反射して外構全体に広がり、夜は光と影のコントラストが際立っておしゃれな空間へと変わるでしょう。特に暖色系の光は、温かみのある落ち着いた外構デザインをつくりたい方におすすめです。
また、植栽を取り入れれば、さらに洗練された雰囲気を演出できます。例えば、コンクリート打ち放しの門柱の前にシンボルツリーを配置すれば、空間に柔らかさが加わります。
関連記事:外構リフォームで植栽を美しく彩るための5つのポイント
塀の一部に開口部やスリットを設ける
コンクリート打ち放し塀を取り入れる場合、塀の一部に開口部やスリットを設けるのも良い方法です。コンクリート打ち放し塀は重厚感がありますが、敷地全面を囲むように設置すると圧迫感が出る可能性があります。閉鎖的な空間にならないためにも、部分的に開口部やスリットを設けると良いでしょう。
一部に隙間を与えることで、程良い抜け感が生まれ、外構全体に軽やかさをプラスできます。スリットから差し込む光や風が空間に動きを与え、昼と夜で異なる表情を楽しめる点も魅力です。塀の機能性を損なわずにおしゃれさを高められる工夫として、ぜひ検討してみてください。
コンクリート打ち放し施工に強い施工業者に依頼する
コンクリート打ち放しの外構を美しく仕上げるには、デザインだけでなく施工技術の高さも欠かせません。コンクリート打ち放しの施工は、型枠の組み方やコンクリートの配合、打設時の気泡処理など、細部まで丁寧な作業が求められます。そのため、施工技術が低いと表面にムラが出たり、気泡の跡が目立ったりする可能性があります。
コンクリート打ち放しは、一度施工すると簡単にやり直せないため、依頼先の選定はとても重要なステップです。業者のホームページや見積もりで過去の施工事例を確認し、自分のイメージと合った外構を実現できるか見極める必要があります。美しい外構をつくるためにも、コンクリートの打ち放しの施工経験がある業者に依頼しましょう。
関連記事:後悔しないコンクリート業者選び!依頼前に知っておきたい注意点
吉村建設のコンクリート打ち放しの施工事例
吉村建設は外構工事を手掛けてきた実績が多数あり、コンクリート打ち放しの施工事例もあります。おしゃれな外構にしたい、現在の外構を新たにリフォームしたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
シンプルかつモダンな外壁
玄関前の目隠しと住宅のスタイリッシュさを際立たせるためにコンクリート打ち放しを導入しました。均一でなめらかな美しいコンクリート打ち放しと、駐車スペースの土間コンクリートとの相性もよく、スタイリッシュな仕上がりとなっています。
コンクリート打ち放しは、後から塗装でごまかしができないため、非常に慎重に作業を進める必要があります。当社では、自社の職人が丁寧に作業に取り組み、どこから見ても美しい仕上がりにできるよう取り組みます。
高級感のある外壁
コンクリート打ち放しの外壁が特徴的な外構の施工事例です。ウッドデッキ部分をスタンプコンクリートの天然目風のデザインにすることで、スタイリッシュでありながらあたたかみも感じられる雰囲気に仕上げました。
隙間に砂利を敷き詰めることでメリハリが生まれるだけでなく、雑草や害虫の処理もスムーズにできます。高級感を楽しめるだけでなく、施工後も長く快適に使い続けられるデザインです。
木との調和を楽しめる外壁
木の柵とコンクリート打ち放しをかけ合わせた個性的なデザインの外壁です。コンクリート打ち放しの外壁は、人によっては閉塞感を抱いてしまう可能性もあります。敷地外が見える木の柵を組み合わせることで、解放感のある仕上がりにすることが可能です。
ウッドデッキ部分には本物の木材とそっくりなスタンプコンクリートを採用し、デザイン性だけでなく機能性も高めることに成功しました。
まとめ
吉村建設では、コンクリート打ち放し外壁の施工事例が多数あります。外構工事の施工だけでなく、デザインの提案や劣化した外壁のリフォームなども行っています。「コンクリートの打ち放しを外構に取り入れたいけど、おしゃれに仕上がるかわからない」という方は、お気軽に当社へご相談ください。お客さまのご要望や予算に合わせ、最適な外構デザイン、施工をご提案させていただきます。