外構工事は施工後でも可能?新築の外構工事との違いとは
家を建てるとき「新築住宅の計画に集中していて、外構のことをまったく考えていなかった」なんてことはありませんか?外構工事を引き渡し後にできるのか?
気になる方は多いと思います。ほかにも「生活しながらの工事は問題ないのか」「新築の外構工事との違いはどんなこと?」など不安に思うこともあるでしょう。この記事では、引渡し後に外構工事ができるかどうか、新築工事との違いなどについてご紹介します。
外構工事は後からでも施工できる
外構工事は引き渡し後でも施工できます。新築住宅の完成に合わせて外構工事を急ぎ無理をするくらいなら、住宅が完成してからでも問題ありません。全体の完成を焦るあまり、希望の外構の設置を妥協したり判断を間違えてしまったりすると、満足のいく仕上がりにならず後悔してしまう可能性があります。そのような状況であれば、引き渡し後の落ち着いたタイミングで外構工事を進めるのもひとつの手です。
外構は、住宅の景観を美しくする要素のためデザイン性にこだわるのはもちろん、自分たちが安心して快適に住めるよう機能性にもこだわる必要があります。外構デザインは、業者のカタログやイメージ図などを見れば想像しやすいでしょう。
ただし、機能性は実際に住んでみないと分からないこともあります。たとえば、新築時には「庭でバーベキューやガーデニングを楽しみたい」と思い、大きな芝生エリアを作ったとしましょう。しかし実際に住み始めてみると、日々の生活の中で「子どもたちが自転車を乗り回せるように、もう少し広いコンクリートのスペースがあった方が便利だった」と気付く場合もあります。住宅の環境によりますが、ウッドデッキやフェンス、植栽などは生活時になくても生活に大きな支障はありません。
外構工事を施工後に進める場合に注意しておきたいのは、外構工事費を確保しておくことです。よくある失敗談として、インテリアや家電に高額な費用をかけてしまい、外構工事費に当てられる費用が少なくなってしまうケースが考えられます。
新築における外構工事の費用の目安は、建物建築費用の10%ほどです。あくまで目安のパーセンテージですが「予算の都合で予定していた外構工事ができなくなってしまった」とならないよう、外構費の予算は事前に確保しておきましょう。
新築の外構工事との違い
新築住宅の完成と同時に行う外構工事、引き渡し後に行う外構工事には、いくつか違いがあります。それぞれの違いを知ることで、ご家庭のライフスタイルや状況に応じて外構工事のスケジュールを組みやすくなります。
満足度の高い外構を設置するためにも、どのような点が異なるのか、どのような点に注意する必要があるのかを把握しておきましょう。
外構工事専門業者に依頼できる
引き渡し後の外構工事の場合、自分で選んだ外構業者に直接依頼することが可能です。新築時にハウスメーカーに依頼する場合は、ハウスメーカーと契約している業者しか選択できません。仮に相性が合わない工事業者であった場合は、要望が伝わりにくく、完成イメージが共有しにくいといった場面も考えられます。
しかし、引き渡し後の工事であれば自由に外構業者を選べるため、工事業者と直接相談しながら、希望を伝えることができます。その結果、理想とする外構工事の実現に近付いていくでしょう。
外構工事をしやすい
外構工事を引き渡し後に行うことで、ほかの業者と工事がバッティングしないので、外構業者が工事しやすくなります。
例えば、複数業者と同時に工事する場合は、庭にほかの工事業者の材料や資材が置かれることで外構業者の仕事の妨げになってしまい、工事が進みにくくなってしまうことがあります。
その結果、工事期間が伸びてしまい予定通りに進まなくなってしまう可能性があります。引き渡し後に外構工事をすることでトラブルが少なくなり、工事がスムーズに進みやすくなります。
じっくり外構工事の計画ができる
新築時に外構工事も一緒に行う場合は、図面を元に想像しながら決めていくことになります。しかし、図面だけではわからないことも多く、お家が完成し実際に住んでみてから気付くことは多くあります。
例えば、外から住宅のなかが見えやすいかどうか、玄関から出る際に近隣の方や通りすがる人などと視線が合うか、更には駐車場の位置、植栽の配置場所など、住んでみてからでないとわからないこともあります。引き渡し後に外構工事をする場合は、いろいろなことを考慮し、計画する時間をしっかり取れることが最大のメリットと言えます。住んてみてから気になった点、思いついた外構のイメージをひとつひとつ思い返して、じっくり計画していきましょう。
駐車できない期間がある
引き渡し後に外構工事をするときの注意点として、工事の内容によっては工事中に駐車できなくなることがあります。そのため、近くのコインパーキングなど別の場所に車を停めておく必要も出てきます。
車を持っている場合は、工事中に駐車できるかどうかを必ず確認しましょう。駐車できない場合はどのくらいの期間なのかも合わせて確認し、車の置き場所を考えておきましょう。
引き渡し後の外構工事が向いている方
外構工事のタイミングは、ご家庭の状況や予算によって異なります。新築と同時に外構工事を行うのが最適なケースもありますが、引き渡し後に外構工事を行う方が良い場合も多々あります。
ハウスメーカー以外の業者に外構をお願いしたい方
引き渡し後の外構工事は、自分のお願いしたい外構業者に直接依頼できるので、センスに合った外構業者を選びたい方にぴったりです。当然のことながら、外構業者の特徴や施工技術もさまざまです。そのため、依頼するなら理想とする外構を実現できる業者にお願いしたいと思う方も多いのではないでしょうか。
外構は住宅と同様、今後生活の基盤になる空間です。その大切な空間にこだわりたいという方は、引き渡し後の外構工事が向いており、業者選びも大切なものと言えるでしょう。
変形地や狭小地を工事したい方
土地の形が変わっている、あるいは広さが十分で無く狭い土地の場合、複数の工事業者が同時に入れない場合があります。このような土地を工事予定の方は、引き渡し後の方が複数の工事業者が入らないため、外構工事がしやすくなります。
外構業者も制限されない環境で落ち着いて工事ができるので、変形地や狭小地を工事したい方に最適です。
新居にできるだけ早く入居したい方
外構工事がないと、新居の引き渡しのタイミングが早くなります。そのため、アパートの退去のタイミングが迫っていて、できるだけ早く新居に引っ越したい方は安心です。急いで外構工事を計画すると、誤った決断をしやすく後悔する原因になります。
できるだけ早く新居に入居したい方は、入居後に実際に生活してから外構計画をしていきましょう。
最低限施工しておくべき物
新築の引き渡し後に外構工事をする場合でも、最低限終わらせておきたい外構設備があります。あらかじめ準備しないと新居での生活に支障が出ることもあるので、事前にチェックしておきましょう。
ポスト
ポストは忘れずに設置しておきましょう。ポストが設置されていないと、重要な郵便物が届かないリスクがあります。特に、契約関係の書類や個人情報に関わる書類、地域からの通知などを見逃すと、後からトラブルになりかねません。
外構工事が終わるまでは、仮ポストで構いません。仮ポストは、100円ショップやホームセンターなどで売られている収納ボックスやカゴなどを活用すれば設置できます。雨風をしのげて、配達員の目につく場所に設置しましょう。
インターホン
訪問者が来た際に困らないように、インターホンを設置し使えるようにしましょう。仮設のインターホンでも問題ありません。仮設のインターホンは手軽に取り付けられ、必要に応じて後から本格的なものに交換できます。
インターホンを設置する際は、外構工事を依頼する業者に相談してみると良いでしょう。業者によっては、仮設のインターホンの用意と取り付けサービスを行っている場合があります。
駐車スペース
車がある場合は、駐車スペースを確保しましょう。駐車スペースが土のままだと、ほこりや泥で車が汚れてしまいます。おすすめなのは、コンクリートをうつ前の砕石敷きまで完成させておくことです。砕石敷きをしておくことで、コンクリートの施工の邪魔になりません。
上記の3点は、外構工事前には最低限必要なことです。新居の引っ越し後に困らないよう、しっかり準備しておきましょう。
理想のイメージに近づけるためには外構工事を依頼する前に施工事例をチェック
外構工事を依頼しようと思っても、どんな空間にしようか悩む方も多いでしょう。当社は、デザイン性の高い外構工事を得意としており、施工実績も豊富にございます。これまで施工してきた事例をいくつかご紹介するので、理想のイメージを探してみてください。
殺風景な駐車場をデザイン性の高い空間にした外構工事
駐車場は重量が大きい車や自転車が通るので、耐久性が高いコンクリートを用いることが一般的です。コンクリートは黒やグレーといった暗めなカラーが中心なので殺風景な印象になりやすいのですが、コンクリートの施工法によってはデザイン性を持たせることができます。
コンクリートは柔軟性がなく硬い素材なので、施工の際には目地といった溝を入れる必要があり、この目地が空間のアクセントになるのです。さらに目地にピンコロやレンガ、砂利といった素材を入れることで、おしゃれな演出を楽しめます。こちらの駐車場の外構工事例では、目地に白玉砂利を入れたことで明るい印象になったのはもちろん、高級感漂う黒い外観をよりおしゃれに引き立てています。
枕木とスタンプコンクリートがマッチした外構工事
外構工事のデザイン性を高めるポイントは、家の外観と外構空間を統一することです。使用する素材やカラーをあわせることで空間に調和がうまれます。当社は、外構工事だけでなくデザインの知識やスキルを持っているのが強みです。さまざまなデザインの要望にお応えしてきたことから、お客様ひとりひとりに合った理想の空間づくりを実現できます。
こちらの外構工事例では、枕木と2種類のスタンプコンクリートといった異なる素材を使用していますが、おしゃれなスペースに仕上げています。駐車場にはヨーロッパの石畳のような模様を連想されるフレミッシュスレートの型を使用し、ホワイトカラーが清潔感溢れる空間を演出しています。アプローチ部分にはヴィンテージウッドのスタンプコンクリートで施工し、駐車場と家の外壁をホワイトカラーで美しく引き立てています。さらに、お庭と駐車場の境には枕木を建て、駐車場とアプローチに統一性を持たせているのもポイントです。
家の外観を美しく保つ施工をした外構工事
土がむき出しになった駐車場は、雨による泥はねで家の外壁や車の見栄えが悪くなってしまいます。雨が上がった後には地面が凸凹し歩きにくくなってしまうので、人や車が通りやすく、そして見栄えがいい駐車場にするにはコンクリートを用いた施工法が最適です。耐久性に優れているコンクリートですが、水はけが悪いのでコケやカビが繁殖しやすいといったデメリットがあります。コケやカビが生えてしまうと、見た目が悪くなってしまうだけでなく、滑りやすくなり転倒のリスクが高まるので、傾斜をつけ水路を確保する施工が必要です。
こちらの外構工事では、もともと低かった地盤をスタンプコンクリートで高さを出し、水はけをよくし泥はねによる汚れを防止しました。このように、当社は住まい環境にあわせた外構工事を手掛けており、デザイン性はもちろん暮らしやすさを兼備えた空間づくりを提供しています。
耐火性を意識したファイヤービットの外構工事
新築の住宅に、ファイヤービット空間の設置を検討している方も多いのではないでしょうか?バーベキューを安心して楽しむのはもちろん、油や食べ物が飛び跳ねた際にお手入れがしやすい床材を選ぶ必要があります。耐久性・耐火性に優れているコンクリートはまさに最適な素材で、水で簡単に汚れを落とすことができる特徴もあり、ファイヤービット空間の見た目を美しく保つことが可能です。
特に、当社が得意としているスタンプコンクリートを用いた施工は、カラーはもちろんデザイン性が豊富に取り揃っているので、理想のイメージに合わせてデザインをカスタマイズできるのは大きなメリットでしょう。こちらの外構工事では、石材をイメージしたスタンプコンクリートの方を使用し、デザイン性の高いファイヤービット空間を実現しています。
まとめ
外構は住宅の印象を決めたり、生活を快適に、または便利にしたりという役割があります。住宅と同じく家族が毎日使う空間だからこそ、機能的にそして、ストレスフリーでいられるよう計画する必要があります。外構をデザインすることは、日常を豊かにすることにつながるからです。
家族のライフスタイルを考えた上で、こだわりが詰まった素敵な空間にしていきましょう。
吉村建設では、お打ち合わせから完成までのすべての工程・工事を一貫して自社施工で完結し、完成後まで責任を持って対応させていただきます。機能的でデザイン性の高い外構工事を行い、住む方の心地よさに貢献できることを目指しています。あなたの理想とする外構を叶えていきませんか?
外構工事は、お打合せから設計・施工、アフターメンテナンスまでワンストップで対応できる当社に、お気軽にご相談ください。理想とする住まいづくりを一緒にデザインしていきましょう。