満足のいくエクステリアデザインにする6つのポイント

住宅カタログやモデルルームでエクステリアデザインを見ると、「自分の家も同じようになったらいいな」と憧れを抱く方も多いのではないでしょうか。魅力的なエクステリアデザインにするには、事前に重要なポイントを押さえておく必要があります。この記事では、満足のいくエクステリアデザインにするポイントをお伝えします。

エクステリアデザインとは

エクステリアデザインとは、庭や外壁、駐車場といった建物周りの空間全体をいいます。近年、エクステリアの重要性は高まりつつあります。エクステリアデザインを施すことで、家全体におしゃれな印象を与えられます。家の周りを囲うブロック塀やフェンスは、防犯機能として活用できます。

インテリアでたとえると、リビングにソファや食卓テーブルを置くことで素敵な演出ができるだけでなく、暮らしやさを兼ね備えた空間になります。外構デザインも同様に、アプローチ部分をスロープにすると通りやすくなったり、囲いや照明を設けることで、目で空間を楽しむ演出が実現します。

 

エクステリアデザインのタイプ

エクステリアデザインには3つのタイプがあり、どのようなタイプを選ぶかで家の印象が変わります。

オープン外構は、 家のまわりに高いフェンスや囲いを設置しないため、敷地が広く感じたり日当たりや風通しが良い空間になります。開放的な空間は近所との交流を深めやすい、泥棒が身を隠しやすい死角を作らないメリットがある一方、家と外構の境目がないので容易に敷地内に入りやすいため、プライバシーの確保が難しいデメリットがあります。クローズ外構のポイントは、フェンスや囲いを設置し隣家や道路の境目を作ることで、人の目を気にせず過ごせます。子どもやペットの飛び出し防止といった観点からも効果的ですが、囲いを設けるためその分費用が上乗せしたり、空間に圧迫感があるのがデメリットです。セミクローズ外構は、オープンエクステリアとクローズエクステリアのメリットを併せ持ち、敷地や生活スタイルに合わせて空間を設計しやすいのがポイントです。プライバシー確保と防犯性を高めることができる一方、中途半端なスペースになってしまう場合があるので、空間にメリハリをつけることが大切です。

 

エクステリアデザインが成功するポイント

エクステリアデザインは空間をおしゃれに見せられるので憧れる方も多いですが、理想の空間にするためには6つのポイントを押さえることが大切です。毎日通る空間でもあるので、デザイン性だけでなく機能性も念頭におきながら、どのような工夫を施したら快適な暮らしにつながるかを考えていきましょう。

 

建物とエクスエリアデザインを統一させる

魅力的なエクステリアデザインにするポイントは、建物とエクステリアを調和させることです。エクステリアの空間だけに捉われてしまうと、建物とエクステリアの雰囲気がバラバラになってしまい「なにかイメージしていたのと違う」と後悔してしまいかねません。たとえば、外構をヨーロッパ風に仕上げても、和モダンの建物とは調合せず違和感がでてしまう場合があります。少ないカラーでまとめたり、素材をそろえることを意識してみましょう。

 

玄関アプローチは動線と素材選びを重視する

家族構成や生活スタイルの違いにより、エクステリアデザインの使いやすさも変わってきます。ヨーロッパのお城にあるようなドアは、エレガントで重厚感があるのが魅力的ですが、開閉時のスペースが必要です。敷地面積に余裕がなかったり、車椅子やベビーカーを使用する家庭には使いにくいエクステリアデザインになってしまいます。スライド式のドアにするなど代替案を検討すると良いでしょう。毎日通るスペースでもあるので、パッと見て楽しめるデザインにすることがポイントです。エクステリアにおけるアプローチは、直線よりも階段やスロープを設けたり、敷地面積が限られている場合には階段やクランク状にすることで視覚に変化が出ます。アプローチに植物やインテリアを設けることで、さらに素敵な演出やガーデニングを楽しめます。

 

囲いの高さは用途や目的に合わせて選ぶ

リビングに大きな窓がついている場合は、開放的なエクステリアを楽しめる一方、外からの視線が気になってしまうので囲いを設置すると良いでしょう。周りの目を気にせずリラックスして過ごせます。防犯対策の観点から、囲いを高くする際は注意しましょう。万が一、不審者が敷地内に侵入した際、姿を隠しやすい空間が生まれてしまいます。プライバシーを確保しつつ外部からも敷地を見える高さにすることで、エクステリアの防犯効果を発揮します。ほかにも、囲いの素材を金属ワイヤーのメッシュフェンスにすると外部から見やすいですが、デザインによっては見栄えが悪くなってしまう場合があります。理想のイメージに合った素材を比較検討しましょう。

 

駐車スペースは車の入出庫を考える

エクステリアのなかでも、駐車場は車の出入りがしやすいかを考慮しながら、広さや位置、駐車場のタイプを検討することがポイントです。自動車の大きさや台数に合わせたスペースの確保はもちろんですが、運転のスキルに応じてスペースの確保を検討する必要があります。駐車場の位置も玄関から遠すぎてしまうと、重い荷物を運ぶ際には負担がかかるので、玄関の位置や動線を意識することが大切です。

 

庭のウッドデッキを検討する

ウッドデッキは建物のなかから屋外に出やすいので、バーベキューや子どもが遊ぶスペースとして活用できるだけでなく、洗濯物を干すといった機能性も兼ね備えています。住宅カタログやモデルルームでは、エクステリア空間にウッドデッキを設けているケースが多いですが、家族構成や生活スタイルによっては必要のない可能性があります。ウッドデッキの施工費用は高く、定期的なメンテナンスが必要です。木が腐食したり、色が褪せてしまうので、せっかくのエクステリアデザインの見栄えが悪くなってしまいかねません。費用を無駄にしないためにも、継続的なメンテナンスが可能かどうかも考えることがポイントです。

 

アイテムで空間の演出や利便性を高める

たとえば、宅配ボックスがあると、留守の時でも荷物の受け取りが可能なので再配達する時間や手間が省けるといったメリットがあります。エクステリアの空間を崩したくない方は、正面からわかりにくい場所に設けるのがポイントです。水栓やコンセントは、エクステリアを使いはじめた後でも追加で設置することは可能ですが、土を掘り起こす必要があるので費用が割高になってしまいます。ペットや小さなお子様がいる場合、DIYやガーデニング、バーベキューが好きな方は初めから設置することでコストを無駄にしません。照明は人が通ったり、陽が落ちると自動的につくセンサー付きのライトを設置すると便利です。庭を雑草だらけにしないためにも、防草シートや防草舗装材といった対策も問い入れてみましょう。

 

エクステリアデザインを失敗しないポイント

エクステリアデザインを失敗しないためには「動線配置」「防犯対策」「家からの見栄え」といった3つの注意点があります。設計した動線やエクステリアによっては、泥棒が侵入しやすい環境になってしまいます。防犯機能を高めるためにも囲いは高くしない、フェンスは透過したものにするほか、人間センサーライトや防犯砂利を置く方法も効果的です。毎日暮らす空間だからこそ、室内からの眺めを工夫するこは欠かせません。見た目を楽しむためにも、フェンスや門扉にこだわるのも良いでしょう。

 

エクステリアデザイン業者の選びかた

エクステリアデザインの業者は、ハウスメーカーとエクステリア専門業者があります。ハウスメーカーに依頼する場合は、新築住宅であれば建物と同時に打ち合わせや工事を進めやすいですが、エクステリアデザインを熟知していないと理想と異なる仕上がりになる可能性があります。費用もハウスメーカーを通すと利益分上乗せされてしまうので、高額になってしまうこともデメリットです。一方、エクステリア専門業者はハウスメーカーを通さないので費用を抑えることができるため、デザイン性に優れたスペースを実現できます。

デザイン性を重視するか費用を抑えたいかで、選ぶ業者が変わります。費用が多少かかってもデザイン性を重視する場合は、施工技術をもった業者に依頼した方がさまざまな理想を実現することが可能です。費用を優先する場合は、施工費用が低価格なプランや最低限のエクステリアデザインになります。安心して依頼するためにもWebサイトで施工実績数や施工品質について事前に確認しておくことがポイントです。実際の事例をチェックすることで「こういうエクステリアデザインにしたい」とイメージがしやすくなります。万が一、不具合が生じた場合にでも安心できるように、アフターメンテナンスの充実しているかもポイントです。業者によっては、施工後のアフターメンテナンスは別途費用がかかる場合もあるので事前に確認しておきましょう。

 

まとめ

エクステリアデザインは見た目だけでなく、毎日の暮らしを快適にする役割があるため、どのような動線にするのか考えることが失敗しないポイントです。費用とデザイン性、どちらかを優先するかで選ぶ業者と工事の仕上がりが変わってきます。目的や理想のイメージを明確にしたうえで、業者選びをすることが大切です。今回ご紹介したポイントをおさえながら、素敵なエクステリア空間を実現してくださいね。

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